そもそも何でアナタは固くなるの?

  • 考えられる原因から探っていきましょう

    何でって言われても、しょうがないじゃん!と聞こえてきそうな画像ですが。。。
    これにはいくつかの原因がありそうです。以下の通り。

    ①パイルが寝てしまう
     ⇒ドラム式洗濯機など、少ない水でバシバシタオルをいじめるとパイルがねじれたり、
    根元からヘタったりして寝てしまいます。
    このことで糸の側面を触っている状態になり柔らかくない
    ペターンとした触感になります。

    ②素材の劣化
     ⇒綿やレーヨンといったセルロース系繊維ではフィブリルという現象が起こっています。
    イメージは木をハンマーで叩くとササクレ立ってクジャクジャになりますよね?
    そのササクレ同士が互いに絡み合ってゴワゴワした感じになります。

    ③生地が縮む
     ⇒②に加え、セルロース系繊維は水を吸うと膨らむ『膨潤する』という特性があります。
    ビスケットに水を落とすと、その部分だけプックリと盛り上がるイメージです。
    一般的なタオルのベースは綿で出来ています。
    このベースが膨潤し、お互い押し合った状態で乾燥することで
    パリッパリの風合いが完成します。

    ④繊維同士の隙間がなくなる
     ⇒『膨潤』は糸だけではなく、繊維そのもので起こっている現象です。
    繊維同士に空気が含まれないとどうなるか?
    プラスチックの板は空気を含まず硬い、スポンジは空気を含んで柔らかい。
    と、いうことです。

    ⑤洗剤が残っている
     ⇒洗剤の量は多ければ良いというものでもありません。節水型の洗濯機が普及し、
    脱水能力が向上することで洗剤が水に解けずそのままタオルに残ることでも
    タオルが硬化したように感じることがあります。

    ⑥乾燥(水分量)
     ⇒セルロース系繊維の多くは空気中にある水分を吸収することができます。
      これを『公定水分率』という項目で表しますが、この水を吸収する力(量)の変動が
    大きいと繊維が硬化したり、軟化したり感じるようです(MAX MATERIA見解)。
    ちなみに綿(気温20℃湿度65%=8.5%/気温20℃湿度95%=24-27%)、
    ポリエステルだと(気温20℃湿度65%=0.4%/気温20℃湿度95%=0.6-0.7%)です。
    ※但し、繊維の柔らかさは公定水分率だけでは決まりません。
    吸水率が多ければ柔らかいというわけではありません。


原因は分かったけど、じゃあどうすればいいの?

  • 原因別に解決、改善策は異なる

    『いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。』
    by アルベルト・アインシュタイン
    なんですかいきなり!と、ツッコミが入りそうですが。。。
    簡単にいえば、単発的な要因で硬く感じる場合もあれば、
    複合的な要因でそうなる場合もあるということです。
    そのため、いくつか試してみてそのタオルに合う風合いを柔らかくする方法を
    見つけ出す必要があります。
    では原因別にいってみましょう。

    ①パイルの立ち具合を改善する
     ⇒一度寝てしまった状態で乾燥させたタオルのパイルを起こすことは非常に難しいです。
    このため、濡れた状態でパイルを立たせることが重要です。
    テレビでも紹介していましたが、濡れた状態でパイルを起こすように20~30回程度振る。
    パイルを手で逆撫でて起こしてやる。

    ②素材を考える
     ⇒一度ササクレ立ってクジャクジャになった素材は元には戻りません。
    MAX MATERIAのようなフィブリルをしない素材を選ぶことが必要となります。

    ③生地が縮みを改善する
     ⇒縮んでパシパシになったタオルでも、引っ張ってやればある程度元に戻ります。
    できれば①同様に濡れた状態が望ましいですが乾燥していてもある程度効き目があります。
    コツは長方形の対角線上に斜めに引っ張るということです。タテヨコに引っ張るよりも生地が動き易いです。

    ④繊維同士の滑りを良くする、空気で隙間を作る
     ⇒タオルの風合いを改善するためには繊維同士を離して摩擦をなくしてやる必要があります。
    キシキシとなる絹鳴りの状態よりも、潤滑のための柔軟剤やシリコン剤があったほうが柔らかく感じます。
    それに加えて空気を挟み込みやすい環境を作ることも必要です。
    揉みながら乾かすタンブラー乾燥を数回に1回試してみると良いでしょう。

    ⑤洗剤を残さない
     ⇒洗剤の量は指定された量を投入する。標準量もしくは多めの水で洗う。
    お風呂の残り湯は使わない。

    ⑥極度に乾燥させない
     ⇒素材の水分量を変動させにくくするために、ある程度の湿気が必要です。
    このためタオルの保管場所は脱衣所等がお薦めです。
    お風呂の湿気も吸い、一石二鳥です。


まとめ

  • 簡単かつ即効性が見込める順に

    1位: 洗濯後、濡れた状態で20~30回ほどパイルを立たせるように振る。
        パイルを立たせるように撫でる。

    2位: 適量の柔軟剤を入れる。
       (MAX MATERIAではリンスでのモミ漬置きを推奨)


    3位: タンブラー乾燥してやる。


    4位: 乾かす前にタオルを対角線上に引っ張って伸ばす。


    5位: タオルは適度な湿気がある場所に置く。


    タオルを柔らかくするポイントはどうやら空気と繊維同士の空間にありそうです。
    これを想像しながらお洗濯をすることでより快適なタオルライフが楽しめると思います。
    MAX MATERIAが考える対策方法を是非お試しください。